今回は、僕がスズメバチを殺さない理由について話そうと思います。
日本ミツバチにとってスズメバチは大敵です。
特にオオスズメバチは体が大きく、ミツバチたちには最大の脅威です。
大軍で日本ミツバチの巣を襲撃し、群れが全滅することもあります。
飼育している日本ミツバチがこのようにスズメバチに襲われていたら、思わず助けたくなりますが、それでも僕はなるべく干渉しないようしています。
スズメバチ捕獲器や誘引殺虫液などは使いません。
僕がスズメバチを殺さない理由は【自然の生態系のバランスを維持するため】です。
地球ではいろいろな動物、昆虫、植物、微生物がお互いに影響を与えながら共存しています。
花の蜜をミツバチが吸い、ミツバチをスズメバチが食べ、スズメバチを鳥が食べる。
自然界では、このような食物連鎖があることで自然のバランスが保てています。
人間にとってスズメバチはミツバチを襲う憎き存在かもしれません。
しかし、スズメバチがいるからこそ生態系のバランスが保ており、彼らも生きるため、群れを守るためにミツバチの巣を襲っています。
そこに、人間が介入し、昆虫界の生態系の頂点ともいえるスズメバチを殺すというのは良くないと思っています。
実際に日本では、人間がオオカミを殺したために絶滅し、鹿が増えたことで結果的に人間が駆除しなければいけないことになっています。
スズメバチを誘引して毒を吸わせ、群ごと壊滅させるという製品が売られていますが、このような物はよくないと僕は思っています。
スズメバチ対策をするとしても、中に入れないようにするぐらいがちょうど良いです。
今回は僕がスズメバチを殺さない理由でした。