自然農法

土壌微生物の役割とは。

こんにちは!kokingです。

今回の記事のテーマは、【土壌微生物の役割】です。

植物の成長には土壌微生物が欠かせません。

この記事では土壌微生物が植物に与えるメリットについて解説します。

土壌微生物が植物に栄養を送る

自然界では、人間が肥料を与えなくても植物が成長しています。

まず、自然界のたちが肥料を与えなくても育っているのには土壌微生物が大きく関係しています。

一般的にいい土といわれている土は 腐植(落ち葉などが分解された黒い土) が多い土です。土にこの腐植が含まれていることで、肥沃で水はけや保水性が高く、植物が育ちやすい土壌になります。この腐植を作り出しているのは土壌動物や土壌微生物です。土壌微生物や土壌動物が落ち葉や虫の死骸などを食べ分化されたものが腐植。実は、森などの自然界では、秋にいっぱいになった落ち葉を土壌微生物や土壌微生物などが分解することで、人間が肥料や堆肥を加えなくても腐植の多いい土になっているのです。

ただいい土になっただけでは植物は成長できません。

実は、植物は自分で栄養を吸収することができないのです。植物にとって栄養はとても大事なもの。栄養を使うことができなれば植物は成長できなくなってしまいます。 ここで活躍しているのが土壌微生物です。土壌微生物は植物たちが吸収できない栄養などを吸収できるように手助けするという役割をしています。また土壌微生物たちも植物の根っこから出る糖を食べて生活しているので、土壌微生物と植物はどちらも欠かせない共存関係にあるのです。

枯れ草を土壌微生物が分解し、植物が栄養を使う手助けをする。自然界ではその微妙なサイクルが成り立っているからこそ、植物も成長しているのです。

エンドフェイトが虫や病原菌と戦う

作物を育てる上で心配なのが病気と害虫です。病害虫に侵されしまえば植物はとても弱り、下手すると枯れてしまうこともあります。最悪の場合だと、その病気や害虫が畑全体を侵し大変なことになってしまいます。そこで最近は、その悩みを解決するために農薬を使って病害虫の予防をするようになりました。

しかし、不思議なことに自然界の植物を見るとなぜか農薬を使っていないのに、あまり病気や害虫の被害はなく、畑全体を侵すほどのことはありません。

実は、最近の研究で自然の植物が病害虫に合いにくい理由にも土壌微生物が関係しているとわかってきています。

植物の体内には「エンドファイト」という土壌微生物が住み着いています。この土壌微生物は、栄養を使えるようにするだけでなく、周りの病原菌や虫から植物を守るということをしています。エンドファイトの一種の葉表微生物は、葉が虫に食べられ始めると、毒素を出し植物を守る仕事をしています。

この土壌微生物は植物にとってとても大事な存在。人間でいう「腸内細菌」のようなものです。人間も腸内細菌がいなくなれば病気がちになるように、植物も土壌微生物がいなくなると弱ってしまいます。

自然界の植物が元気なのは、エンドファイトなどの土壌微生物と共存することで健康を保っているからです。

まとめ

今回は土壌微生物の役割について解説しました。自然のなかで植物が成長する理由には、土壌微生物が大きく関係していたのですね。

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