自家採種

エダマメ・ダイズの自家採種|初心者でもできる種採りの方法を解説します!

2025年5月18日

家庭菜園を続けていると、毎年のように「今年はどの豆を育てようか」と考えるのも楽しみのひとつ。

でも、その一方で種を毎回買うのも手間がかかるし、費用もかさんでしまいますよね。そんなときに役立つのが、自分で育てた豆から種を採る「自家採種」です。

この記事では、ダイズ・エダマメの種採りについて、初心者にもわかりやすく手順とコツを解説していきます。家庭菜園の楽しみを広げるために、ぜひ参考にしてみてください。

ダイズ・エダマメの種採りの概要

  • 自家採種の時期: 10月頃(霜が降りる前)
  • 自家採種の方法: 莢が完熟してカラカラになるまで株ごと乾燥させてから収穫し、莢ごと乾かして脱穀
  • 採れる種の量: 株によって異なるが、健康な株1つから数十粒以上
  • 自家採種に適した品種: 固定種(例:だだ茶豆、丹波黒、在来種のエダマメやダイズ)

ダイズ・エダマメの種採りのポイント

1. 固定種を選ぶ

自家採種をするなら、まずは固定種を選ぶことが大切です。固定種は代々同じ形質を保ちやすく、毎年同じような作物を育てることができます。交配種(F1品種)は形質が不安定なため、自家採種には向きません。

また、大豆は基本的に自家受粉しますが、虫の影響でまれに交雑することがあります。異なる品種を並べて植える場合は、境界付近の株からの採種は避けた方が安全です。

2. 健康な株を選ぶ

良い種を得るためには、どの株から採るかが重要です。茎が太くて倒れておらず、病気にかかっていないもの、葉が一斉に落ちて実のつきが良いものを選びましょう。また、虫食いやシワのない、品種本来の色と大きさの豆が収穫できる株を目安にします。

3. 肥料を与えずに育てる

丈夫な種を採るためには、あまり手をかけすぎず、自然に近い状態で育てるのが理想です。特に肥料を控えて育てると、根張りが良く病気にも強い株になりやすく、その結果、次世代の種も元気に育つ確率が高まります。

自家採種のやり方

今回は、エダマメ「だだ茶豆」の自家採種を行った事例をもとに、実践的な方法もご紹介します。ダイズとほぼ同様の手順で行えますので、参考にしてください。

1. 収穫と乾燥

葉が黄色くなって落ちる頃が収穫のタイミングです。株元から切って、軒先など風通しの良い場所で、株を逆さにして吊るすか、日当たりの良い場所で雨よけをして乾燥させます。

この時、莢(さや)から豆を取り出してしまうと、水分の含み方にムラができやすく、大粒の品種では特に影響が大きいため、必ず莢ごと乾燥させましょう。

2. 種の選別と脱穀

莢がカラカラに乾いたら、脱穀します。

よく乾いたものは種も取り出しやすいです。袋に入れて、軽く叩いて脱穀します。

脱穀後は、まず目の粗いふるいでサヤや大きなゴミを除き、その後に目の細かいふるいを使って種子を残します。細かなゴミは風を使って吹き飛ばしましょう。

そのあと、虫食いや病気のないものを手作業で選び、最終的な種子とします。

4. 枝豆の種を保存する

すぐにまく予定の豆は、紙袋に入れてシリカゲルと一緒に種を保存します。湿気を避けるため、冷暗所で保管するのがポイントです。

翌年以降に使う豆は、ペットボトルに8割ほど詰め、まずは口を開けたまま涼しい場所で2週間ほど置いておきます。この間、豆が呼吸してペットボトル内に炭酸ガスが溜まり、豆自身とマメゾウムシなどの害虫を休眠させる効果があります。

2週間後にしっかりと蓋を閉じて密封すれば、保存性が高まり、発芽率の低下や虫の被害を防ぐことができます。

自家採種Q&A

Q: 自家採種とF1品種の違いは?

A: 自家採種は、固定種などを繰り返し育てて選抜していく方法です。一方、F1品種は交配種で、同じ形質が次世代に現れにくいため、自家採種には不向きとされています。

Q: エダマメの自家採種は難しい?

A: エダマメは糖分が高くカビやすいため、収穫と乾燥のタイミングが重要です。ただ、収穫期を工夫すれば、家庭菜園でも十分に自家採種が可能です。

Q: どれくらいの期間で良い種になる?

A: 種を取るだけでなく、品種を維持し、選抜して育てていくには3~5年かかります。

まとめ

ダイズ・エダマメの自家採種は、一見手間がかかるように見えますが、工夫と継続でしっかりとした良い種を残していくことができます。種採りは、ただの保存ではなく、未来の畑を育てる大切な作業。ぜひ、今年の収穫からチャレンジしてみてください。

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