養蜂

【日本ミツバチの捕獲方法】プロに教わる!分蜂群が入りやすい巣箱設置方法とコツを解説!

2020年5月12日

こんにちは!kokingです。

この記事では、日本ミツバチの養蜂を始めてみたいという人向けに、日本ミツバチの捕獲方法を紹介しています。

僕が実際にプロの養蜂家から伝授してもらったコツも紹介します!

この記事で分かること

 

  • 日本ミツバチ捕獲に必要な道具
  • 日本ミツバチの巣箱の設置方法
  • 日本ミツバチの巣箱の設置時期
  • 日本ミツバチの巣箱の設置場所

日本ミツバチの捕獲方法とコツ

それでは、日本ミツバチの捕獲方法を紹介していきます。

日本ミツバチを捕獲するために必要なもの

日本ミツバチを捕獲するために必要なものは3つあります。

  • 待ち箱(まちばこ)
  • ミツロウ
  • キンリョウヘン または 待ち箱ルアー

日本ミツバチの捕獲に必要なものは、基本的に待ち箱・ミツロウ・キンリョウヘンの3つだけです。これだけ用意すれば日本ミツバチを捕獲できます。

待ち箱(まちばこ)

待ち箱は、日本ミツバチを捕獲するための簡単な巣箱のことです。インターネットなどで購入するか、自分で自作することもできます。待ち箱の作り方については別の記事で紹介しています。

【日本ミツバチの巣箱の作り方】初心者でも簡単、重箱式巣箱の作り方とコツを解説

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ミツロウ

日本ミツバチの巣から取り出したロウのようなものです。巣箱の内側に軽く塗ることで日本ミツバチを捕獲できる確率があがります。

ミツロウを塗ることで巣箱にミツバチの巣の匂いがつき、ミツバチが安心して住みついてくれます。

キンリョウヘン

日本ミツバチを引き寄せる誘引力があるランです。花から日本ミツバチを引き寄せるフェロモンを発し、分蜂群を引き付けてくれます。

今ではほとんどの養蜂家がこのキンリョウヘンを利用して日本ミツバチを捕獲しています。

キンリョウヘンがあることで日本ミツバチを捕獲できる確率が大幅に上がるので、必ずそろえておきたいアイテムです。

人工的に作り出したキンリョウヘン?!

キンリョウヘンのフェロモンを人工的に作り出した「待ち箱ルアー」という製品があります。

キンリョウヘンは植物なので、ランを育てたことのない初心者には栽培が多少難しいです。

そのため植物を育てるのが苦手という方は「待ち箱ルアー」を使うのがおすすめです。

 設置場所を決める

日本ミツバチに必要なものが用意できたら、待ち箱を設置する場所を決めましょう。

日本ミツバチを捕獲するためには、分蜂群に好まれやすい場所に待ち箱を設置することが大切です。

プロが日本ミツバチを捕獲できるのは、長年の経験で設置場所を探すポイントを知っているからです。

ここでは、日本ミツバチが好む場所の特徴を紹介します。

日本ミツバチが好む設置場所

  • 南~東向きに開けている小高い場所
  • 目立つものがある場所
  • 夏の暑さをしのげる木陰
南向きに開けている場所

日本ミツバチは巣にスムーズに入れる場所が好きです。

出入り口の前が開けていて、飛び出しやすい場所に巣箱をおくと良いです。

巣箱に出入りしにくい狭い場所に設置するのはあまりよくないです。

目立つものがある場所

日本ミツバチは巣に迷わずに帰ってこれるように、目印があるような場所を好みます。

大きな木の下や、岩のふもと、民家の軒下などに巣箱を置くと好まれやすいです

直射日光が当たらない場所

日本ミツバチの巣はミツロウでできているので熱くなると溶けてしまいます。

直射日光が当たる場所は巣箱内が高温になってしまうので避けるようにしましょう。

木陰などに巣箱を設置すると夏は涼しく、冬は適度に日が当たるので日本ミツバチにも好まれやすいです。

どうしても直射日光が当たってしまう場合は、日よけなどつけると良いでしょう。

日本ミツバチが嫌いな場所

・強い風が吹く場所

・湿度が高くじめじめした場所

・牛舎や鶏舎の近くでにおいがする場所

強い風が直接当たる場所

直接、強い風が当たる場所は日本ミツバチが飛び立ちにくく、冬は寒くなり巣箱の転倒の恐れもあるので避けたほうがいいです。

待ち箱の設置時期はいつ?

待ち箱を設置する時期は、さくらが咲く3月~5月です。

桜が散り始めて2週間後から分蜂が始まるといわれています。

地域によって日本ミツバチが分蜂する時期が違うので、気を付けてください。

地域別の分蜂の時期を調べるには「分蜂マップ」というアプリがおすすめです。

注意ポイント

近年は異常気象の影響もあり、分蜂の時期が例年より早まったり遅かったりする可能性があるので注意しましょう。

分蜂の時期を逃すと捕獲率が下がる

日本ミツバチを捕獲するためには、新しい巣に引っ越しする分蜂の時期に合わせて巣箱を設置することが重要です。

日本ミツバチの分蜂が始まって1ヵ月間がもっとも分蜂が盛んな時期です。

この1ヵ月間を過ぎると分蜂する日本ミツバチの数はガクンと下がってしまいます。

この分蜂の時期を逃すと日本ミツバチを捕獲できる確率がとても下がるので、注意が必要です。

巣箱の設置方法

それでは次に待ち箱をどのように設置するか紹介します。

待ち箱の設置方法の手順

  1. 待ち箱にミツロウを塗る
  2. 待ち箱を置く
  3. キンリョウヘンを設置する

step
1
巣箱の内側に蜜蝋を塗る

まずは待ち箱の内側の部分に日本のミツロウを塗りましょう。ミツロウを塗り、ミツバチの巣のにおいをつけておくことで日本ミツバチに安心して入ってもらうという狙いです。

注意ポイント

日本ミツバチ以外のミツロウは使えません。

 

ミツロウの塗り方

 

待ち箱のスノコと壁に薄く塗ります。

あくまでもにおい付けが目的なので、あまり塗りすぎないようしましょう。

バーナーなどでミツロウを溶かして塗るといいです。

step
2
・待ち箱の置き方

上の図を参考にしておいてください

地面から高さをつけるために、コンテナやブロックの上に待ち箱を置きます。

 

地面に直接おくとアリなどが侵入してしまい、ミツバチに嫌われるので高さが必要です

地面から高さをつけるために、コンテナやブロックの上に待ち箱を置きます。

ポイント

トタンなどが風でバタバタ揺れないようしっかり固定しましょう。風で揺れると日本ミツバチが嫌がり、入居しなくなってしまいます。

 

step
3
・キンリョウヘンか街ち箱ルアーを取り付ける

待ち箱を置いたらその隣に花の咲いたキンリョウヘンを置きます。待ち箱ルアーでもよいです。

待ち箱ルアーは雨に直接あたると誘引効果が薄れるので注意して下さい。

初心者でも巣箱をたくさん設置すれば捕獲できる可能性が上がります。

待ち箱は一つだけでなくいろいろな場所にたくさん設置しましょう。

設置する待ち箱を増やすことで捕獲の確立が上がります。

一つだけ巣箱を設置しても、捕獲できる可能性は低くなります。

その場所を日本ミツバチが気に入らなかった場合は捕獲することができません。

日本ミツバチを飼っているプロは、待ち箱をたくさん設置して日本ミツバチを捕獲しています。

一つだけ巣箱を設置して入居する場合もありますが、地域によっても日本ミツバチが生息している数が違います。

最低でも3か所に巣箱を設置したほうがいいです。

 

まだ日本ミツバチの捕獲に慣れていない初心者の方は特にたくさん巣箱を設置することをお勧めします。

分蜂の時期が終わっていても諦めないことが大切です。

これで日本ミツバチの捕獲方法をだいたいわかってもらえたかなと思います。

待ち箱を設置したら後は日本ミツバチを待つだけです。

 

しかし、日本ミツバチは野生の生き物なので、待ち箱を設置してから1カ月もたっているのに入居してくれない、分蜂の時期を過ぎたという話もよくあります。

分蜂は1ヵ月間がもっとも盛んと書きましたが、もし分蜂の時期が終わってしまっても諦めずの巣箱はそのままにしておきましょう。

春の分蜂以外にも、夏に起こる孫分蜂や住みかが気に入らず引っ越す群れもいるので、入居してくれる可能性もあります。

僕も実際に9月に日本ミツバチが入居したこともあります。

なので、分蜂の時期が過ぎてしまっても待ち箱を残しておけば、日本ミツバチが入居してくれるかもしれません。

日本ミツバチが入ったらどうするか

日本ミツバチが入居してくれたら、飼育場所に巣箱を移動させます。

設置していた場所で飼育できるならば移動する必要はありません。

 

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