自然農法

【自然農法とは】初心者でもわかる!特徴と他の栽培方法との違いを解説。

2020年12月27日

 こんにち!kokingです。

この記事では「自然農法とは何」について解説しています。

作物を育てる栽培方法にはたくさんの種類があります。そのなかでも注目されているのが【自然農法(しぜんのうほう)】という栽培方法です。

自然農法は、地球にやさしく持続可能・サスティナブルな農法として、近年、とても普及してきています。自然農や自然栽培も似ている栽培方法です。

この記事では「自然農法とはなに?」という方にむけて、「自然農法とはどういう栽培方法なのか」「他の栽培方法との違い」について解説しています。

この記事で分かるこ

  • 自然農法とは
  • 他の栽培方との違い
  • 栽培方法の具体例

 

自然農法とは

自然農法はなるべく自然に近い環境で作物を育てる栽培方法です。最近は、自然農法を実践する人が増えてきています。

自然農、自然栽培、無肥料栽培、自然菜園とも呼ばれています。

それぞれの農法によって細かな定義は異なりますが、すべてに共通するのは「自然の力を最大限に生かす」ことです。

ここからはその中でも僕の考える自然農法について、その特徴について解説します。

自然栽培の特徴

自然農法の大きな特徴は以下の3つです。

  • 肥料や農薬、除草剤を使わない
  • 草や虫を敵としない
  • 耕さない

1つずつ解説していきます。

1 肥料や農薬、除草剤を使わない

(地面に雑草を敷くことで、自然と堆肥なり土が豊かになる)

自然農法の一番の特徴は、化学肥料や農薬、除草剤を使わないことです。また有機栽培とも異なり、有機肥料もほとんど使うことがありません。(※)

 一般的な栽培方法では、肥料や農薬を使うのが当たり前のようになっています。化学肥料や農薬、ましてや有機肥料まで使わないということは、一般な農法では考えられないことです。

 自然農法で肥料や農薬を使わない理由は、現代の農業で使われている肥料や農薬が地球環境を壊す原因となるからです。肥料をたくさん使用することで大気や水質が汚染され、農薬や除草剤によって生態系のバランスが崩れてしまいます。

本来、植物というのは自然界を見ると分かるように、人間が肥料や農薬を与えなくても成長します。逆に、人間が肥料や農薬を使うことで、土のバランスが崩れ、栽培している作物にも影響してしまいます。

自然農法ではこうした理由から、肥料や農薬を使いません。

※有機肥料の使用については実践者によって定義が異なります。

 草や虫と共存させる

自然栽培では、農薬や除草剤は一切使用しません。雑草や虫を敵とせず、作物とうまく共存させます。

一般的に雑草や虫は、栄養を奪われたくない「作物に害がある」という理由で取り除かれてしまいます。しかし、自然界ではこれらの草や虫のおかげで、人間が手を加えずとも土に良い土壌微生物が増え、枯れ草が堆肥となり土が豊かになるという自然の循環が成り立っています。

農薬や除草剤を使うことで、植物の生長に利益のある雑草や虫、良い土には欠かせない土壌微生物まで死滅させてしまい、かえって不利益になっているのです。

自然栽培では、雑草や虫の力を借り、肥料を与えずに作物を育てます。

土を豊かにする「草マルチ」とは

自然栽培では、雑草を抜くということはしません。雑草の背丈が作物よりも高くなりそうになったら、鎌などを使って根元ギリギリのところで刈り、そのまま地面に敷きます。こうして草を刈って地面に敷くことを「草マルチ」といいます。草を刈って地面に敷くことで自然に堆肥化し、土が豊かになります。また「引っこ抜く」ではなく「刈る」ことで、土の中に草の根が残り、適度な空気と水を含んだふかふかな土へとなっていきます。

3耕さない

自然栽培では基本的に耕さず、一度作った畝はそのまま毎年使います。

耕さないと土が硬くなってしまいそうですが、草を抜かずに刈ることで、根がスポンジのように地中に張り、硬くなることはありません。

逆に、耕すことで、草の根でできたふかふかな土が壊れてしまいます。

耕運機などで耕すした畑は、はじめはふかふかですが、時間がたつにつれ雨なので土がかたくなり、逆に硬くて悪い土になってしまいます。

毎年同じ畝を使うことで、自然に土が柔らかくなり、豊かになっていきます。

ポイント

壊れた畝などは、修正しながら使います

自然栽培と有機栽培の違い

自然栽培の特徴について解説してきました。農薬や化学肥料を使わないという点は有機栽培と似ていますが、肥料を使わない、耕さないというところでは全く異なります。

自然栽培は、肥料を使わないため、収穫できる作物の量は有機栽培に比べて少ないです。

しかし、自然環境と同じような畑で育てる自然栽培の野菜は、小さくても栄養価が高く、濃厚で美味しいといわれています。

また肥料を使わないため、自然栽培の野菜は腐りにくいという特徴があります。

自然栽培と他の栽培方について表にまとめました。

自然栽培
有機栽培
慣行栽培(一般)
肥料
基本はなし
あり
あり
農薬
なし
一部
あり
除草剤
なし
なし
あり
水やり
ほとんどなし
あり
あり
使用する種
固定種、在来種が基本
遺伝子組み換え不可
基本的になんでも
収穫量
少ない
普通
多い

 

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