「スイカの種ってどうやって採るの?」「保存できるの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
スイカは一つの果実から200粒ほどの種が採れるため、自家用であれば1個のスイカからで十分足ります。 この記事では、家庭菜園初心者の方でもわかりやすく実践できる、スイカの自家採種の方法を詳しくご紹介します。
目次
スイカの種採りの概要
- 自家採種の時期:果実が完熟したタイミング(7月〜8月ごろ)
- 種の量:1果実から約200粒
- 保存期間:乾燥状態を保てば4〜5年可能
- 自家採種に向く品種:固定種や在来種が基本
スイカの種採りで気をつけたいポイント
固定種を選ぶことが大切
自家採種に向いているのは固定種や在来種です。 スーパーなどで売られているスイカの多くはF1品種(交配種)なので、その種を使っても、翌年同じ品質のスイカが育つとは限りません。 「来年も同じスイカを育てたい!」という方は、まずは固定種の苗や種を入手しましょう。
種を採るなら完熟した実から
スイカの種を採るには、できるだけ熟した果実を使うのがポイントです。 甘くて美味しいスイカほど、種もよく熟しています。
また、実際に食べてみて味を確認してから種を採ることも大切です。 自分が「また育てたい」と思えるスイカから種を取ると、来年も楽しみが増します。
自家採種のやり方
1. 種を取り出す
スイカを食べながら、果肉から丁寧に種を取り出します。傷つけないように注意しましょう。
2. 水洗いする
取り出した種は、果肉のヌメリをしっかり落とすために、2〜3日ほど水に浸けて軽く発酵させてから洗い流す方法もあります。こうすることで、種の表面のネバつきが取れやすくなります。
すぐに洗う場合も、ぬるま湯でしっかりと洗ってヌルヌルを取り除きましょう。ヌメリが残っているとカビの原因になります。
3. 脱水する
水が澄んで、ヌルヌルが完全になくなったら、しっかりと水気を切ります。ペーパータオルなどで軽く水気を取ると乾きやすくなります。
4. 天日干しでしっかり乾燥させる
洗った種は、新聞紙やキッチンペーパーの上に広げ、風通しの良い場所で3日ほど天日干しにします。完全に乾燥してから保存しましょう。
5. 保存する
乾燥させた種は、タッパーや瓶などに入れて冷暗所で保存します。乾燥剤を入れておくと安心です。しっかり乾燥させておけば、スイカの種は4〜5年は保存可能です。
スイカの自家採種Q&A
Q. 交配してしまうことはないの?
A. スイカは他家受粉しやすいため、近くに別の品種があると自然交配することがあります。純粋な品種を維持したい場合は、人工授粉や距離を保つ工夫が必要です。
Q. 発芽率はどのくらい?
A. 保存状態が良ければ、発芽率は80%以上をキープできます。
Q. 種の色や形で良し悪しはわかる?
A. 健康な種は黒くてツヤがあり、ふっくらしています。白くて細い種は未熟なことが多いので避けましょう。
まとめ
スイカは一つの実からたくさんの種が採れるので、家庭菜園での自家採種にとても向いています。 完熟したスイカから丁寧に種を取り、洗って乾かして保存するだけ。意外と簡単に取り組めて、来年の楽しみにもつながります。
野菜ごとに少しずつ異なる種取りのコツを知ることで、育苗や栽培もうまくいきやすくなります。 ぜひこの夏、自家採種にチャレンジしてみてください!